2025.6.13
現場レポート
なぜ黒い木が?何の動物?~苫小牧の現場から~
本日は苫小牧の現場(樽前山)で撮影した写真をクイズ形式でご紹介いたします。
■なぜ、沢の中にこの真っ黒の木が落ちていたのでしょうか?
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<解説>
今から約280年前の1739年に樽前山が噴火した際、火砕流によって森林が高温の火砕物に覆われ、木々が蒸し焼き状態になって炭化しました。
この時にできた炭化木が現在でも山の斜面や登山道などでこのように見つかることがあります。
かなりの年月が経っているにも関わらず、このようにいまだに落ちているということは、今現在の森林も未来に続くということを改めて感じさせられますね。
***ワンポイントマナー***
炭は腐らず、土にも還らないため、登山やキャンプで出た炭は地面に埋めずに必ず持ち帰るようにしましょう。
自然を未来に残すための大切なルールです。
ちなみに、こちらは樽前山の溶岩ドームです。
樽前山は1909年にも噴火しました。
噴火の際、大規模な火砕流は発生しませんでしたが、この溶岩ドームが形成されました。
溶岩ドームからは今も火山ガスが出ており、危険なため立ち入りが禁止されています。
一方、溶岩ドームを取り巻く外輪山(東山・西山・北山)は登山が可能で、特に西山からの眺望は人気のスポットとなっています。
■キツネ?タヌキ?何の動物かわかりますか?
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<解説>
この動物は主に本州に生息する「ホンドテン」です。
北海道にとっては国内外来種(同じ国の別の地域に生息する生物)として位置づけられ、道南に多く生息しているようなので、苫小牧でも見られたということですね。
最後は、樽前山を背にドローンで撮影した苫小牧の森林の写真です。
新緑がまぶしく、木々の濃淡が織りなす景色が広がっています。
私たちは、こうした森林環境を守るために今後も真摯に業務に取り組んでまいります!