2026.2.25
現場レポート

年輪の「アテ」?

苫小牧の流域別調査業務の一環として、天然更新のアカエゾマツ(直径8cm)の年輪を調べました。

(森林管理署の許可を得て伐採しております。)

年輪を外側(最近の年)から5年ずつさかのぼって数えていくことで、この木は1992年ごろに芽を出したと推測することができます。

 

さらに年輪の幅を詳しく観察すると、2018年ごろの部分に幅が大きく広がっているところがありました。

このように、通常より幅の広い年輪を「アテ」と呼びます。

アテは、木が傾いたり、風や雪の力を受けるなどしたときに、自分の姿勢を支え直すために形成されます。

針葉樹であるアカエゾマツは、木が斜めになったときに、重みがかかる側(下になっている側)にアテができます。

ちなみに、広葉樹は針葉樹とは逆に上になっている側にできます。

 

このアカエゾマツは2018年ごろに洪水や積雪などの影響で傾き、元に戻ろうとしたことがわかりました。

年輪から過去の自然の様子を読み取ることで、地域環境の変化を知る手がかりとなります。

自然からのメッセージを受け止めながら、今後も調査を進めていきます!