木を見る楽しみ
木々の紅葉も少しずつ始まり、秋らしくなってきました。
今回は、北海道の街路樹や公園木として、よく見かける木々に注目してみました。
図鑑を片手に観察してみると「こんな実がなるんだ」「こんなふうに種を運ぶんだ」と、新たな発見があるかもしれません。
■ヤマボウシ
北海道には自生しませんが、公園や庭に植えられているヤマボウシは、6~7月頃に花を咲かせ、秋になると赤い果実をつけます。
果実の中には種が入っており、食べてみるとトロピカルな味がするようです。
動物たちに実を食べてもらい、フンと一緒に体外に出されることで、種を遠くに運ぶ生存戦略をとっています。
■ナナカマド
寒さに強いナナカマドは北海道の街路樹としてもかなり身近な木です。
秋になると赤い実をつけ、冬になってもこの赤い実は残り続けます。
実の上に雪がこんもりと積もると、北海道らしい大変風情のある景色になります。
冬まで残る実は、鳥たちにとって貴重な食べ物でもあります。
ヤマボウシが「秋にすぐ食べてもらう木」とすれば、ナナカマドは「冬まで実を残しておく木」ですね。
それぞれ違った生存戦略があるのが面白いところです。
■ヤマモミジ
カエデの仲間の特徴であるブーメランのような形のものは、ヤマモミジの実です。
この形にも、種を遠くへ運ぶための工夫があります。
実が熟すと、くるくると回転しながら、風に乗って落ちていきます。
種を少しでも遠くへ飛ばすための仕組みが隠れているのですね。
■シナノキ
6~7月頃の開花時期になると、はちみつ(シナ・ボダイジュ)の香りを漂わせます。
細長いヘラのような葉っぱの真ん中から実がぶら下がっています。
実が熟して乾燥すると、 その葉っぱがプロペラのような役割を果たして、 風に乗ってくるくると回転しながら種を遠くへ飛ばしています。
ヤマモミジと同じく、風を上手に利用した種の運び方です。
みなさんも「木を見る楽しみ」をまずは身近な街路樹から味わってみませんか?
<<おまけ>>
シナノキのハート形の葉っぱに止まる、赤とんぼ!
植物からだけではなく、昆虫からも秋を感じますね!